ビッグモーターの不正な保険金請求について連日メディアで取り上げられています。
LINEの流出など、ビッグモーター社内の人でないと知り得ない情報がなぜ流出してしまうのか、気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、なぜ情報が流出し、ビッグモーターの不祥事が発覚したのか調査したいと思います。
ビッグモーター不祥事はなぜ発覚:現役社員の内部告発
ビッグモーターの不祥事が発覚した一番の理由は、内部告発だった可能性が高いと思われます。
ビッグモーターで働いている内部の人でないと分からない情報も多く流出していることから、顧客への罪悪感や会社への不満といった理由が考えられます。
顧客に対しての罪悪感から内部告発
ビッグモーターの元工場長が「お客さまを裏切るようなことをした」との罪悪感から、内部告発しました。

会社ぐるみで不正が蔓延してい理由はについてこう語ります。
「元本部長からのノルマ達成に向けた強い圧力を受けて“アット”(修理費用などから出る「粗利や工賃」)を上げるために不適切な行為に及ぶようになった」
【独自】「目標達成のため不正せざるを得ず」ビッグモーター元工場長が語る不正の手口(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

会社からのノルマが厳しく、わざと車に傷を付けてお客様に必要のない修理を払わせていたということだね…
また、各店舗に課せられるノルマ達成への強い圧力が分かる、LINEでのやり取りが残されています。
エリア長:「鹿児島、どこまで下げ散らかしますか」
【独自】「目標達成のため不正せざるを得ず」ビッグモーター元工場長が語る不正の手口(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース
工場長:「申し訳ございません。アット向上のため取り組みます」
会社からのノルマ達成への圧力から、アット(修理費用などから出る「粗利や工賃」)を上げるため、お客様に必要のない工賃を無理やり払わせるための不正が横行していたことが分かります。
わざとお客様の車に傷を付けたり、必要のない修理費を請求したり、罪悪感から内部告発に至るのは当然の事だったのかもしれません。
ビッグモーターへの不満から内部告発
2016年には、自動車保険の目標額が定められ、目標達成できない場合の罰金制度があったことも報じられています。


目標を達成できなかった店の店長から10万円を上限に達成した店の店長へ分配
この報道に対して、ビッグモーター側は従業員自らが行っていたこと達で会社としては知らなかったと話しています。
しかし、その後の報道で、ビッグモーターが組織的に行っていたことが判明。
全社員宛てに送られた兼重社長名での社内メールでは、「保険選手権大会に関して」とのタイトルで「罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!」「罰金を払い続けて、店長として(中略)恥ずかしくないか!」などと記載されていた。
店長に「罰金」社長が指示か 慣習と説明も社内メール記載 ビッグモーター社保険ノルマ(1/2ページ) – 産経ニュース (sankei.com)
ビッグモーターが保身に走り、都合の悪いことは社員のせいにする会社の体質。
そして、罰金制度という金銭的な負担を社員に追わせてしまったり、ノルマ達成への過剰な圧力。
お客様を騙すような形でノルマを達成するしかなかった社員からは、当然会社への不満は相当あったはずです。
ビッグモーター不祥事はなぜ発覚:LINEの流出
ビッグモーターの現役社員と元社員との間でグループLINEが存在しているそう。
そして、このグループLINEでのやり取りが流出し、SNSで話題となっています。





各店舗の利益等の一覧が全く見れなくなりました。
内部は情報漏洩防ぐのに必死ですね。



(会社は)言ってる事とやってる事が全然違うけど。
こんなコメント全店舗の店長へLINEを送って表に出ないとでも思ってるのか?
現社員と元社員が会社の不正についてのLINEでのやり取りがSNSに流出したことも、ビッグモーターの不正が発覚した理由につながった可能性があります。
ビッグモーター不祥事はなぜ発覚:元幹部も証言
ビックモーターの元幹部の中野優作さんが、会社の体質について証言しています。


社長である兼重宏行さんは、すでに第一線からは退いていて、幹部のメンバーも交代が進んでいるんだそう。
この幹部メンバーの変更をきっかけにビッグモーターの不正が増えていると言います。
「上にいい話しかあげないような人しか登用されなくて、その人たちはもうめちゃくちゃ現場にプレッシャーかける」
「会社の方が怖いからお客さんの方にぼったくりをして、自分のポジションを作るようにし始めて。そういう人がすごいすごいって(社内で)騒がれるんですよ」
従業員にとってはかなり働きにくい環境になっているのかもしれません。
不正をしてでもノルマ達成しなければ会社の中に居場所がなくなるというプレッシャーがかなり強くなってきたのだと思います。
ビッグモーターの過去のCMが不正を予言
2006年に放送されていたCMが、今回の不正を予言していると話題となっていています。


中古車販売店の従業員が顧客の車を損傷させた上で不当な査定をするという、まさに今のビッグモーターの状態を彷彿とさせる内容なのです。
●ドアを拳で激しく殴打
●ドアを叩きつけるように開閉
●ハンドルやウィンカーを乱雑に扱う
●エンジンルームの部品をもぎ取る
従業員が顧客の車をわざと壊して、「高く破壊取れない」と言い捨てる内容です。



車売る前にお店選ばなきゃ!というセリフで終わるんだって。皮肉だね…
まとめ
今回はビッグモーターの不正な保険金請求について、なぜLINEの流出などの内部の人しか知り得ない情報が出てしまい不祥事が発覚したのかについて調査しました。
現役社員や元社員など、不正に手を染めてしまった人は多数いるはず。
その人たちの顧客に対する罪悪感からの内部告発や、会社からの圧力や不遇など会の社に対する不満を持った従員からの内部告発が、今回の不祥事発覚の理由であったと思われます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



